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タルホ=コスモロジー / 稲垣足穂
著者:稲垣足穂
出版社:文藝春秋
発行年:1971年
サイズ:203mm×138mm(箱あり)
商品の状態:帯にスレと傷あり。本文の状態は概ね良好です。
—— 天狗の狷介孤高と幼児の絶対無垢とをふたつながらあわせもつ比類なき感性、イナガキ・タルホが自らの文学的宇宙を語る自伝。他に、24年ぶりに甦った珠玉の短篇「幼きイエズスの春に」を収める。——(本書帯より)
孤高の小説家❝稲垣足穂❞がおのれの過去作を解説しつつ作家人生を振り返る自伝的エッセイです。まさに『コスモロジー』の名のごとく、タルホが生み出す作品群とタルホをとりまく近代作家達が、まるで宇宙を構成する星々のように、ときには規則正しく、ときには自由気ままに動き回る様子が描かれています。タルホの精緻な小説とは異なる❝生の稲垣足穂❞を肌で感じられる稀有な1冊です。是非ご一読を。また美術家たる山本美智代さんの装丁デザインもタルホの文学的宇宙がよく表されていて最高です。
❝はっきり云えば私は、妻子のある者と、一度でも新聞小説を書いた奴は信用しないことにしている。彼らはマイホーム乃至新聞社に仕えているのであって、文学に仕えているのではないからだ。(p9)❞
¥2,200