

錬金術 ~秘密の「知」の実験室~ / ガイ・オギルヴィー
著者:ガイ・オギルヴィー
訳者:藤岡啓介
発行:創元社
発行年:2009年4月
サイズ:175mm×148mm
商品の状態:新品
錬金術の物語は、ヨーロッパでは、黄金とそれにまつわる人間の物語
古代から中世にかけての錬金術は、
ありふれた金属を黄金に変える術をはるかに超え、
あらゆる物質の変容を研究する万能の学であった。
錬金術師は、化学、金属学、薬学から、香料の精製や絵の具の調合まで、
あらゆるジャンルの知と実学を探求した。
例えば「東洋の神秘」であった磁器の製法を解明したのも、
18世紀のドイツ人錬金術師であった。
本書で著者は古代、中世、近代の錬金術師の秘密の処方箋を明らかにし、
万能の学の復活を提唱する。
◎「はじめに」より
「王家の術」である錬金術は、人間が野望にかられて行う事業のなかで、いまだに人々をひきつける摩訶不可思議な「術」である。王や王子自らが行い、また、そうした王族のために行われたので「王家の術」といわれている。古くは紀元前27世紀といわれる中国伝説時代の五帝のひとり黄こうてい帝がいたし、17世紀、「術」の研究に没頭したという神聖ローマ帝国のルドルフ2世がいた。
ところで、この錬金術(alchemy)は正しくはどういうものなのだろうか? この言葉の起源も定義もはっきりしない。中国では不死の探求を意味している。インドでは製薬法になり、それが、ヨーロッパでは卑金属を金に変成する「賢者の石(哲学者の石)」を求める研究になっている。錬金術はこれら不死、薬、金の三つのテーマを追う研究であって、それ以上のものではない。
錬金術師は完全主義者で、なにもかも完全に成し遂げようとして、全身全霊をこめて研究にいどんでいる。彼ら錬金術師がどのようにその事業に取り組んだか、それはなぜか――本書で、そうした謎をヨーロッパの錬金術伝説に的をしぼって明らかにしていく。錬金術師たちを導いた哲学と原質、彼らが手にしたもろもろの材料、彼らが「術」を語るときもちいた曖昧でしかも魅惑的な言葉とシンボルを取り上げていく。ここでお断りしておくが、錬金術を理解するのはなまやさしいことではない。思わぬ落とし穴があり逆説が織り込まれている。想像力を働かせ、集中力を高めていどまねば、なかなかに理解できるものではない。
■本書を推す書店員
諸星めぐる(もろぼしめぐる)
https://twitter.com/boshi_megu
■紹介動画(YouTube)
みんな大好きでしょ?錬金術の世界
https://youtu.be/DluCtSZ2AEI





